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ネバーランド/恩田 陸

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ともにゆく年くる年をまたいでしまった、積読の一冊!
昨年から続く恩田 陸ブーム、今年初めての作品は「ネバーランド」にしてみました。一冊完結のほうが勢いよく読めますからねー。

カバー裏のあらすじを引用すると、
舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。

これだけでストーリーの50%は分かる、でも核心には触れないという素晴らしいあらすじなだけに、中身読まなくてもよかったんじゃないか、とさえ思ってしまいました。
本当に、あらすじどおりなので。
「ポーの一族」というマンガを読んだことのある人は、そしてあの雰囲気が好きな人は、この作品もきっと好きなはず! たとえがおかしいですが、爽やかなポーの一族です(...)

1日の出来事をひとつの章に見立てた構成+平易で分かりやすい文体+覚えやすいキャラクターのおかげで、さくさく読めちゃうところも好きなのです。


続 日本人の英語/マーク・ピーターセン

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以前読んだ「日本人の英語」の続編であり、アプローチの仕方を変えた一冊。
前作は日本人(日本語を母語とする人)が書きがちな英語に焦点があたっていましたが、今作は、日本人(略)が意味を読み違える傾向がある英語に目を向けられていました。
宗教的な部分も含めた価値観や、ネイティブであれば理解できるようなニュアンスの違いなど、これまた「そうなんだー!」と納得できるような説明ばかりでした。

僅かながら例を挙げると......

  • 「hear」と「listen」
  • 「see」と「look」と「watch」
  • 様々な文脈の「やさしい」をどう英訳するか
  • 単語によるフォーマルさの違い

など、学校で習う英語じゃ分からないなぁ、と思える指摘ばかり。
受験英語しか勉強していない(生の英語を学ぼうと踏み込む気がなかった)ことも原因だし、なんとなーくでも英語を理解できる点はいいと思うんだけど、自分が受けてきた英語教育って(遠い目)......と、ちょっと切なくなりました。
まったく関係ないけど、英語の先生ってアクの強い人ばっかりだったなー。皆さん相変わらず元気に教鞭を振るっているのかしら。


銀河ヒッチハイク・ガイド/ダグラス・アダムス

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初読の感想は......「理解不能」
イギリス発のSFコメディで、全5冊シリーズの中の1冊目。好奇心で全冊大人買いしてしまったわけですが、今、読み終わって、理解不能☆
というか、本質的に、理解しなくていいんだろうと思えるストーリーでした。
ブリティッシュジョークと呼ばれるらしい、皮肉や屁理屈や禅問答のような掛け合いが楽しいので、何も考えず、流れを追っていけるのが面白い!
翻訳ならではの読みにくさは否めないんですが、それを差し引いても、ニヤッとしてしまう場面が多々ありました。

たぶん原文を読むと、単語の韻なども楽しさに拍車をかけるんじゃないかなー、と思います。
というか、こうやって、原文の良さを踏まえて和訳する苦労っていかばかりだろう、と考えてしまう......。
ネイティブ(アメリカではなく、イギリスの)の感覚がないと「???」ってところもありそうなのですが、そこは日本発の作品が輸出される場合と一緒だから、しょうがないですね。

次の「宇宙の果てのレストラン」を読む前にもう一度読み返そうかな。
一気に読むつもりだったけど、独特の読みにくさでつっかえてしまうので、ちょぼちょぼ読み進めようと思います☆

個人的には主人公の名前が「アーサー」という時点で吹いたんですが、それは別次元の話なので割愛。


日本人の英語/マーク・ピーターセン

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「必要なときだけ英語脳」にすんごく憧れます。
夏真っ盛りに買って、少しずつ少しずつ読み進めていた本です!
ゆっくりペースだったのは、話の中で英語/日本語の切り替えが多く、頭のスイッチがなかなか適応してくれなかったから。。。
日常的に英文に触れていた時期と比べると、やはり、かなり鈍っていますね(そうでなくてもすらすら読めるわけじゃないのに)。

日本で英語の先生をしている著者が、「日本人がよく書いてしまう英文」について、きめ細やかに解説しています。
例文を読んでいると、「a」と「the」の違いや、前置詞・関係代名詞の使い分け、過去形と完了形の区別など、「あ~、確かによく分かんない!」と深く頷いてしまう内容でした。

実際、自信が持てないんですよね、英作文って。相手に通じる英語なのかが判断できないです。読むほうならまだ、辞書を片手に無理やり訳すことも出来るのですが......。
英語の論理をかなり詳しく説明してあるので、すぐに理解はできなくても、再読を繰り返したらもしかして! と思える本でした。
一緒に買った「続・日本人の英語」も、これでやっと読むことが出来ます☆


光の帝国(常野物語)/恩田 陸

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「常野」と呼ばれる人たちを描くシリーズの、初めの短編集。
タイトルが帝国なだけに、どんだけファンタジックなのかと思っていたら、普通の世界に異質な力を持った一族が住んでいてあれやこれや...... というお話でした。
日常に潜む不思議、大好きです!
ひとつひとつの短編は、独立したもの、ゆるーくつながっているもの、と様々。色々なタイプの「常野」が見られて、シリーズ初めの作品なのに総集編のような雰囲気です。

一緒に購入した同シリーズの「蒲公英(たんぽぽ)草紙」、「エンド・ゲーム」はそれぞれ、「光の帝国」の一編に登場した人物がストーリーの軸となる長編でしたが、正直、どれから読んでも大して変わらないと思います。
多くのエピソードが読めるという点で、3作品の中では「光の帝国」が一番面白かったかなー。
「蒲公英(たんぽぽ)草子」は途中でオチが読めてしまったし、「エンド・ゲーム」は途中で腹立たしくなってしまったので、私にとっては後味がアレでした(アレについては書きません)。

作品と全く関係ありませんが、集英社文庫はカバーが美しいですね。読むときはペラペラして邪魔だから外すけどね。


夜のピクニック/恩田陸

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昨日書いた「六番目の小夜子」に続けて、「夜のピクニック」を読み終わりました。
これは今までに読んだことのないリアルな青春小説!
全校生徒が夜を徹して歩く「歩行祭」という学校行事の最中で、高校生がわいわいする話です。
不可思議なエピソードは皆無、登場人物はみんなフツーで、学校行事に臨む際の「楽しみ!」な感情と「だるーい」感情がせめぎ合うところが伝わってきます。

描写を通して思い出す記憶がものすごく多くて、よくこれだけ高校時代を凝縮できるなぁと感嘆。
フラッシュバックの内容は、通学路に川原があったとか、合宿の夜はテンション高かったとか、遠足が面倒だったけど楽しさしか覚えてないとか、どうしても話しかけづらい子がいた......とか、数え上げれば切りがありません。
友達とは毎日、飽きもせず喋っていたというのに、覚えていることはほんの一握りなんですよね。

高校時代、何だかんだいって楽しかった! という人は、これを読むと懐かしいやら何やらでもじもじするかも。
逆に、人生の暗黒時代が高校のとき! みたいな人は、腹が立つだけかもしれません(分からないけど)
あまりにも完璧に近い爽やかさが、印象に残りました。


六番目の小夜子/恩田陸

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何年か前にドラマ化されていたこと、学校から帰ってきてたまーに見ていたことなどは覚えているのですが、印象的な(ある意味そのまんまな)タイトル以外はほとんど頭から抜けていたので、原作を読んでみました。
六番目の小夜子って恩田陸だったんだ......というのが、初めの正直な感想。
その時点でブームが始まっていてもおかしくなかったのに!(そこか)

受験生が主軸の青春群像劇で、ちょっとホラーなお話。
タイトルにあるとおり「サヨコ」という人物がキーパーソンなのですが、「サヨコ」自身にとっても、謎は8割ほどしか明かされないまま終わってしまいます。
そこに想像の余地があるので好きなのですが、「結局どうなったのよー!」と思う人も多いかも?
自分の高校は文化祭が2年に一度で、1回しか経験できないタイミングの学年だったので、もっとはじけたことしたかったなぁと、文化祭ネタを読むたびに思います。
学校=「閉鎖された空間」「特殊な社会」という位置付けは、個人的にはすごい共感。



と、ここまで書いたところで、個人的な恩田陸ブームの火付け役になった「ネクロポリス」に関してはまだ書いていなかったことを、今さら思い出しました。
面白さに興奮しすぎて、メモる前に友達に返しちゃった記憶があるので、ちゃんと買って再読してからメモろうっと。

終末のフール/伊坂幸太郎

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久しぶりに伊坂幸太郎の作品を読みました!
8編からなる短編集で、いずれも「3年後に世界が終わる」という前提で描かれているお話です(理由は一応ヒミツ)。
人生のリミットを抱えたときに人間がどう生きていくのか......というテーマが下地にあるので、決して明るい話ではありませんが、達観や諦めや無自覚や色々なユーモアが混ぜこぜになっていて、引き込まれます。
ミステリーでも何でもなくて、淡々とした日常のシーンと心理描写だけなのに面白いと思ってしまうのが悔しいです。そういう問題じゃないけど。

文庫になったら買おうと思っていたのですが、集英社の「ナツイチ」のため平積みになっているのを発見して、速効購入。
この人の本を読むと何となくほっとするのは、平易な文体だからなのか、出てくる人物がみんな普通なんだけどどことなくズレてるからなのか、どうしてなんでしょう。なぜか絵本でも読んでいるような気分になってくるんです。


草祭/恒川光太郎

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久しぶり、通勤バス内で一気読み!
友人からごっそり借り受けた本の中で、「ハードカバーだから」というひどい理由でラストに残っていた作品です。
なんでさっさと読まなかったんだろう、面白かったのに......。
悔いてもやるかたなしですが、そう思いました。

全5編からなる短編(中編?)集で、すべて、ある土地周辺を巡る出来事を描いています。
おとぎ話のような現実、現実的なファンタジー、何と形容すればいいのか分かりませんが、全体の雰囲気はそんな感じ。私のツボにぴったりです☆
以前読んだ(そして返してしまった)「ネクロポリス」は、ホラーというか、サスペンス要素がたっぷりでしたが、こちらはもっと呑気というか、平和な印象を受けました。
怖いのは苦手+あまり長い話は読めないという人は、こっちのほうがとっつきやすいかも!

というわけで、貸してくれた友達には感謝、感謝なのです。

最近読んだ本(まとめすぎなのは見逃してください)

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特に、夜寝る前や通勤途中に読んでます。
学術書! とかではもちろんなくて、本棚を整理していたら出てきた中高生時代の文庫本だったり、薦めてもらって借りたり買ったりした本なのですが、一度読む習慣がつくと、意地でも何かを読みたくなってしまいます☆
目的地で降り損なうことだけは注意しないといけないですが、無理せず決まったペースで読めるので、なかなか楽しいです。
本当は新聞もちゃんと読まないといけないんだけど、こっちはなぜか癖がつかない。

  • 破妖の剣シリーズ/前田珠子(全然続きが出てくれない)
  • 万象の杖シリーズ/前田珠子(これも続きが出てくれない)
  • 涼宮ハルヒシリーズ/谷川 流(面白いですね)
  • 中国行きのスロウ・ボート/村上春樹(1Q84気になります......)

昨年は私の中で、伊坂幸太郎が空前のブームになりましたが、今年は恩田 陸の予感。「ネクロポリス」の楽しさは尋常じゃなかったのです。

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