昨日書いた「六番目の小夜子」に続けて、「夜のピクニック」を読み終わりました。
これは今までに読んだことのないリアルな青春小説!
全校生徒が夜を徹して歩く「歩行祭」という学校行事の最中で、高校生がわいわいする話です。
不可思議なエピソードは皆無、登場人物はみんなフツーで、学校行事に臨む際の「楽しみ!」な感情と「だるーい」感情がせめぎ合うところが伝わってきます。

描写を通して思い出す記憶がものすごく多くて、よくこれだけ高校時代を凝縮できるなぁと感嘆。
フラッシュバックの内容は、通学路に川原があったとか、合宿の夜はテンション高かったとか、遠足が面倒だったけど楽しさしか覚えてないとか、どうしても話しかけづらい子がいた......とか、数え上げれば切りがありません。
友達とは毎日、飽きもせず喋っていたというのに、覚えていることはほんの一握りなんですよね。

高校時代、何だかんだいって楽しかった! という人は、これを読むと懐かしいやら何やらでもじもじするかも。
逆に、人生の暗黒時代が高校のとき! みたいな人は、腹が立つだけかもしれません(分からないけど)
あまりにも完璧に近い爽やかさが、印象に残りました。